これから渡部家の家族が生活していた裏まわりの部屋(奥の間)に入ります。
渡部家の奥座敷です。歴代の当主がこの部屋で思索の時間を過ごし、私的な客を迎えたのでしょう。三代目は七郎でした。氏は明治35年に生まれ、伊予銀行頭取を務めたほか、多くの公職に就いて指導的役割を果たし、平成2年に88歳で没しました。 こちらは表座敷です。よく似ていますね。ですが、いろいろ違います。一目で分かるのは床脇です。天袋の高さ、違い棚の造りが違います。よく見ると天井の高さも違います。 次は床の間と書院です。 左が奥座敷で右が表座敷です。書院の欄間にご注目。奥座敷が松と鶴を透かし彫りにしたくつろいだものになっているのに対して表座敷は細い木を緻密に組んで引き締まった感じです。床の間の奥行きも表座敷が深くなっています。表は公的な場、裏は私生活の場という性格の違いが造りに表れているといえます。 ところで、この部屋は長押があります。 座敷ですから、当然あります… 隣は仏前の間。そちらから見ると… あれ?へんですね。どうなっているんでしょう? 2009年3月末より、いよいよ公開!詳しくはこちらから… ★「 井出創太郎 渡部家住宅 ーその光と記憶 第三期」概要 ★「井出創太郎作品集」 ★「サブイベント情報」
by watanabekejyutaku
| 2009-01-10 23:56
| 渡部家住宅の見所
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